- とむらびトップページ
- 新着情報
- 臨終とは 済ませておくべき準備と葬儀までの流れを解説

2022年12月7日(水)
- 葬儀の知識
臨終とは 済ませておくべき準備と葬儀までの流れを解説
臨終とは 済ませておくべき準備と葬儀までの流れを解説
故人のお見送りで後悔しないためには、臨終の前後の行動が重要になります。
あらかじめ前後の流れを把握しておき、必要な準備を済ませておけば、万一のときでも慌てずに行動できます。
今回は臨終の意味から前後の流れ、必要な準備について解説していきます。
臨終とは
臨終は「臨命終時」の略で、「死にぎわ」や「死ぬこと」といった意味があります。
そもそもなぜ、亡くなる間際、あるいは亡くなることに対して「臨終」という言葉があるのかというと、仏教の考え方がもとになっています。
仏教では、あらゆるものは生死を繰り返す「輪廻転生」が信じられています。この輪廻転生を突き詰めることで、生物の在り方に対して「四有(しう)」という段階があると考えが広がりました。
「四有」は、現実に生きている状態である「本有(ほんぬ)」、死に際の状態である「死有(しう)」、本有と死有の間の存在である「中有(ちゅうう)」、生まれる瞬間の「生有(しょうう)」に分けられます。
ただ、「四有」の考え方では「死の瞬間とは何を指し、どのタイミングなのか」という疑問が生まれます。こうして「死にぎわ」や「死ぬこと」に対して議論が繰り返され、「臨終」という言葉が広まっていきました。
臨終を迎える前に行うべきこと
病院などで危篤状態と判断されたら、もしもの場合に備えて行っておくべきことがあります。ご家族にとって精神的につらい状態ではありますが、臨終を迎える前に行動しておくことで、大きな後悔を防ぐことに繋がります。
親族や友人への連絡
まず行わなければならないのが、親族や友人への連絡です。基本的には、ご本人との付き合いが深い方から連絡すべきで、付き合いの浅い親戚よりも親友などを優先します。
一般的に3親等以内の親族に連絡すべきといわれますが、ご本人との関係性次第ですので気にすることはありません。一刻を争う状態であれば、やはりご本人との親密さで優先順位をつけて連絡すべきでしょう。
葬儀社の決定
不謹慎に感じるかもしれませんが、臨終を迎える前に葬儀社を決定しておくことで、後悔やトラブルを防ぐことにつながります。
ご逝去後は想像以上に慌ただしく行動を迫られ、葬儀社への依頼もそのひとつです。病院や施設では遺体の安置ができないため、数時間後には葬儀社を通して遺体の搬送を行う必要があるためです。
病院などには提携する葬儀社がありますが、こうした業者が良心的なプランを提案してくれるとは限りません。ご逝去後の混乱した状態で契約を結ぶと、不要なオプションを加えられることが多く、葬儀費用が高額になってしまう恐れもあるので注意しましょう。
万が一のときに慌てないための準備
万が一のときに慌てないための準備は、周囲からはなかなか切り出せないため、ご本人が率先して行うことが大切です。
もしものときの連絡先のリスト
まずは、本人に何かあったときのための連絡先リストを作成しましょう。このリストは危篤時だけでなく、訃報を届ける際に葬儀への参列を求めたい方のリストとしても使えるので、わかりやすいかたちで交友関係をまとめておくとよいでしょう。
また近年では、インターネット上での付き合いでハンドルネーム(ニックネーム)で呼び合い、本名にピンとこないといった付き合いも珍しくありません。本人がリストを作成する場合は、自分以外の人が見てわかりやすいように関係性や呼び方などを記載しておきましょう。
葬儀内容と葬儀社の選定
危篤・臨終に際して慌てて葬儀社を決め、混乱したまま葬儀内容を決めると、思わぬトラブルを生みかねません。元気なうちから葬儀内容と葬儀社の選定を済ませておくと、万一のときに家族の負担を大きく減らすことにつながります。
現在の葬儀は多様化が進んでおり、通夜を省略する「一日葬」や親しい方だけで執り行う「家族葬」など、様々な種類があります。
葬儀の種類によっても費用は大きく異なるため、じっくりと時間をかけて準備を整えておく必要があるのです。事前相談や見積もりまで済ませて、依頼する葬儀社まで決めておけば家族も安心です。
葬儀社の選び方については「葬儀社の選び方 後悔しないための3つのポイント」、葬儀の見積もりについては「葬儀の見積もりの重要性 内訳と確認すべき注意点を解説」で、それぞれ詳しく解説しています。
エンディングノートの作成
連絡先リストや葬儀内容などは、エンディングノートにまとめておくと便利です。
とくに健康状態に不安を感じているなら、元気なうちからエンディングノートで葬儀やお墓の希望をまとめておくことで、家族や親戚の負担を減らすことができます。
エンディングノートの書き方については「エンディングノートの書き方 必ず残しておきたい8項目と注意点とは」でも詳しく解説しています。
臨終を迎える前後の流れ
ここからは臨終を迎える前後の流れについて、解説していきます。それぞれの段階で行うべきことを確認しておきましょう。
医師からの危篤状態の診断
医師から危険な状態、快方へ向かう可能性が低い状態であることを告げられたら、親族や親しい方への連絡を行いましょう。
なお、危篤は「病状が重体化している状態」であり、必ずしも医師から「危篤」という言葉が使われるとは限りません。
また、危篤状態は数日続くこともあれば、数時間で容態がさらに悪化してしまう場合もあります。親族や友人への連絡は、できるかぎり手分けをして行うとよいでしょう。
医師による死亡確認
危篤状態から臨終を迎えられた際、医師による死亡確認が必要となります。その後、病院から死亡診断書が発行されます。
火葬許可証の発行など、後々の公的な手続きで必要となる書類ですので、大切に保管しておきましょう。発行にかかる費用は病院によって異なり、平均5,000円前後といわれています。
葬儀社への連絡
見積もりや相談が済んでいる葬儀社があれば、依頼を行います。病院や施設には提携する葬儀社があるものですが、事前に依頼する業者を決めておくことがトラブルや後悔を防ぐことにつながります。
エンゼルケアとご遺体の安置
ご逝去後には、エンゼルケアが行われます。エンゼルケアは死後措置のことで、一般的には看護師や葬儀社が行う清拭や治療痕の手当などを指します。日本にはエンゼルケアにまつわる法律がないため、病院側の善意で行っているのが現状です。
なお、病院では長時間のご遺体の安置ができないため、葬儀社による遺体の搬送が必要となります。以降は、葬儀へ向けての段取りとなります。
まとめ
臨終のときは予期しているなかで訪れるとは限りませんが、年齢や健康状態などによっては、あらかじめ準備を済ませておくことも可能です。
とくにエンディングノートの作成や葬儀の事前相談は、残されるご家族の負担を大きく減らします。弊社「とむらび」では、万一のときに慌てないための準備について、経験豊富なスタッフがいつでも相談を承っております。
ご相談は無料ですので、葬儀や終活にまつわる不安がございましたらお気軽にご連絡ください。
い。